ごあいさつ

本県教職員の学びは教育研修センターから始まります ~笑顔あふれる教育を目指して~

 

茨城県教育研修センター所長 内桶 博仁 

 

 変化が激しく予測困難な時代。子供たちには、どのような状況であっても、自ら考え、判断し、行動できるスキルを身に付けることが必要となっております。

 一方で、教師には子供たちの興味・関心を引き出すほか、無限に広がる可能性を発見するなど、今まで以上に教育の専門家としての確かな力量、教育に対する情熱、総合的な人間力が必要となります。子供たちにとっては、ベテラン教師も新規採用の教師も同じ「先生」です。全ての教師は、絶えず学び続けなければなりません。

 国においては、「教育公務員特例法及び教育職員免許法の一部を改正する法律」が令和4年7月に施行され様々な機会を捉えた研修の受講が奨励されております。

 このような中、本県では、令和5年2月に教員の職責、経験及び適正に応じて身に付けるべき資質を明確にするため「茨城県公立の小学校等の校長及び教員の資質の向上に関する指標」を改訂しました。

 当センターとしましては、この育成指標等を踏まえ、質の高い研修の機会を提供するとともに、学校が直面する様々な課題の解決に資する調査研究を行い、実践に繋がる情報を的確に発信するなど、教職生涯を通じて探究心を持ちつつ主体的に学び続ける教師を支援するため、各職制に応じて次のような資質能力を取得できる取組を推進してまいります。

 

〇管理職向け研修

・児童生徒を取り巻く環境の変化を的確に捉え、教育の在り方を熟考するほか、改革を果断に行うなど、学校経営に当たることができるようになる。

・教員が高い意欲をもって自己研鑽に努められるよう、教員一人一人に指導・助言ができるようになる。

・教職員の心身の健康管理に努めるなど、教職員のワークライフバランスに関する指導・助言ができるようになる。

 

〇教諭等向け研修

・教職に必要な素養として、ダイバーシティに関する知識やコンプライアンス意識を持ち、教育活動に取り組むことができるようになる。

・児童生徒の探究的な学びや自治的な取組が重要であることを理解し、指導ができるようになる。

・特別な配慮を必要とする児童生徒を支援するため、インクルーシブ教育システムの理念を踏まえ、特別支援に関する高い専門性をもって指導ができるようになる。

 

 学校の様々なニーズに応え、子供とともに学び続ける教職員をしっかりと支えるため、センターでの研修講座以外にも出前講座やWebコンテンツ視聴研修等の多様な形態による研修も実施してまいります。

 そして、児童生徒が楽しみながら学び、笑顔あふれる教育環境の整備を支援してまいりますので、皆さまのご理解とご支援を何卒宜しくお願い致します。