本センターでは、8月に希望研修「小学校段階におけるプログラミング教育研修講座」を実施しました。受講された先生方は、プログラミング教育を牽引している学校の実践発表を聞いたり、実習や演習を行ったりしたうえで、授業等におけるアイディアを広げました。
ここでは、受講された先生方が、研修後に勤務校で取り組んだプログラミング教育の実践を紹介します。
今回は石岡市立柿岡小学校 相澤 由樹 教諭から「MESH(メッシュ)」(※1)を活用した小学校第6学年、理科の実践報告をいただきました。相澤教諭による報告内容は、以下の通りです。
※1 「MESH(メッシュ)」は、 身近なものとセンサーやスイッチなどの機能を組み合わせ、プログラミングすることで、さまざまなアイデアを形にできるツールです。(Webサイトより引用)
MESHのWebサイト https://meshprj.com/jp/
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柿岡小学校では、第6学年理科「私たちの生活と電気」の学習のなかで、『効率的に電気を利用するためにはどうすれば良いか』という課題を追究するために、「MESH」を使ったプログラミングを行いました。
第1時は、児童らがMESHを扱うのは初めてであることを考慮し、アンプラグドプログラミングを活用しながら、プログラミングの仕組みとMESHについて確認しました。
第2時からは、MESH、モーター、LED及び豆電球を用いてシミュレーションを行いました。はじめは、エアコンや照明のプログラムを考え再現しようとしても、児童らのイメージ通りに動きませんでしたが、丁寧に確認していくとプログラムのミスに気付き、修正を繰り返すことで動くようになりました。
第3時以降は、電気の無駄を減らすためには複数のセンサー入力を稼働条件にしたり、利用者のために状態を表示するメッセージを追加したりするなど、協力しながら課題に向かってねばり強く取り組みました。
単元終了後に感想を聞くと、「ふだん使っているものも、プログラムで再現しようとすると大変だった。でもなくてはならないものだと分かった」「よりよいものにするためにプログラムは改良し続ける必要がある」など、プログラミングの大変さを感じながらも、その良さや修正の必要性について考えを深めることができた授業となりました。
気温でオンオフするエアコン(第3時) タイマー付きエアコン(第4時)
複数の条件を満たすと光る照明(第5時)
※については、教育研修センター情報教育課が追記しました。
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今後も、受講された先生方の実践の様子についてお伝えしていきます。受講者の先生方の活躍に是非ご注目ください。