本センターでは、8月に希望研修「小学校段階におけるプログラミング教育研修講座」を実施しました。受講された先生方は、プログラミング教育を牽引している学校の実践発表を聞いたり、実習や演習を行ったりしたうえで、授業等におけるアイディアを広げました。
ここでは、受講された先生方が、研修後に勤務校で取り組んだプログラミング教育の実践を紹介します。
今回は、つくばみらい市立小絹小学校 菊池 妙香 先生から「Scratch(スクラッチ)」(※1)を活用した小学校第5学年、算数科の実践報告をいただきました。
菊池先生による報告内容は、以下の通りです。
※1 「Scratch(スクラッチ)」は、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のメディアラボが無償で公開しているプログラミング言語です。画面上に予め準備されている複数の命令ブロックを組み合わせてプログラミングをすることができます。
Scratchのサイト https://scratch.mit.edu/studios/1168062
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第5学年算数科「正多角形」でScratchを活用し、色々な正多角形をかく授業を行いました。
初めに、Scratchを使ったことがない学年だったので、プログラムを実行するためには、細かく命令を出す必要があることを確認しました。
次に、「三角形」を書くにはキャラクターがどのように動けばよいかを電子黒板に写し、三角形の書き方をイメージしました。イメージを基にプログラムをみんなで考えました。その際、「〇歩動かす」「〇回繰り返す」といったポイントとなる命令も考えていきました。そのうちに、三角形の内角ではなく、外角を考える必要があることに気づいた児童が出てくると、これを使って他の正多角形もかけるとどんどん進んで正多角形をプログラミングしていきました。
初めに三角形で大まかな命令を考えたことで、そのほかの正多角形もスムーズにかくことができました。
三角形のかき方をイメージしている様子 板書の様子
※については、教育研修センター情報教育課が追記しました。
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今後も、受講された先生方の実践の様子についてお伝えしていきます。受講者の先生方の活躍に是非ご注目ください。