Try!プログラミング

1. 常総市立水海道中学校夜間学級「Try!プログラミング」

投稿日時: 2023/11/30 庄司真樹子

 8月8日と9日に希望研修「小学校段階におけるプログラミング教育研修講座」を行いました。ここでは、受講された先生が勤務校でプログラミング教育に取り組んだ実践を紹介します。

 今回は、常総市立水海道中学校夜間学級 海野浩嗣教諭から実践報告をしていただきました。海野教諭による報告内容は、以下の通りです。

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 常総市立水海道中学校夜間学級は令和2年6月に開級しました。生徒の年齢・国籍は様々ですが、全員が夢や目標に向かって毎日一生懸命勉強しています。

 今回、中学校1年数学のクラス(外国籍の生徒4名)がプログラミングの学習をしました。 

 日本語の理解がまだ不十分なため、まず、アンプラグドプログラミング(※1)を実施しました。

 「1ます すすむ」「右へ回る」など簡単な日本語を用いてスタートからゴールまでたどり着くようプログラム(命令)を考えました。生徒本人が考えたプログラムを他の生徒に伝え、実際に進みながらよいかどうか確認しました。何回か練習を重ねるうちに、最も効率の良い進み方を考え、プログラムを組むことができました。

   ※1 「アンプラグドプログラミング」は、プログラミング教育において、コンピュータを用いずに行う指導のことです。                                                                                                                                                                                                                       

                                          

                                                              アンプラグドプログラミングに挑戦                                                            

  

 次に、「量の変化と比例・反比例」の単元でプログラミングソフト「Scratch(スクラッチ)」(※2)を用いて、比例と反比例のグラフをかきました。初めて「Scratch」を使うため、コマンド(※3)の説明から始めました。その後、「(   )回くりかえす」や「 を増やして、ラビ(キャラクタ)を動かす」といったコマンドを用いて、比例や反比例のグラフをかくための簡単なプログラムを作成しました。実行ボタンを押して、実際にグラフができたとき、生徒たちはとても喜んでいました。日本語の理解が不十分なため、サポートが必要でしたが、グラフをかいていくためのプログラムを学ぶことができたのは生徒一人一人にとって良い経験となったと感じています。

             

 Scratchを使って比例のグラフをかきました      Scratchを使って反比例のグラフをかきました

 

  ※2 「Scratch(スクラッチ)」は、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のメディアラボが無償で公開しているプログラミング言語です。画面上に予め準備されている

    複数の命令ブロックを組み合わせてプログラミングをすることができます。

    Scratchのサイト https://scratch.mit.edu/studios/1168062 

  ※3 「コマンド」は、コンピュータやプログラムに与える指示や命令のことです。

  ※1~3については、教育研修センター情報教育課が追記しました。

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 今後も、受講された先生方の実践の様子についてお伝えしていきます。受講者の先生方の活躍に是非ご注目ください。