本センターでは、8月に希望研修「小学校段階におけるプログラミング教育研修講座」を実施しました。受講された先生方は、プログラミング教育を牽引している学校の実践発表を聞いたり、実習や演習を行ったりしたうえで、授業等におけるアイディアを広げました。
ここでは、受講された先生方が、研修後に勤務校で取り組んだプログラミング教育の実践を紹介します。
今回は、ひたちなか市立長堀小学校 上田多恵子 教諭からミライシード(※1)のオクリンク(※2)を活用した小学校第1学年、算数の実践報告をいただきました。上田教諭による報告内容は、以下の通りです。
※1 「ミライシード」は学習支援ツールです。
ミライシードのサイト https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/
※2 「オクリンク」は、※1の「ミライシード」にある授業支援ツールです。
オクリンクのサイト https://www.teacher.ne.jp/miraiseed/products/okulink/
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オクリンクで2通りのプログラミングをグルーピングした様子
長堀小学校の1年生が、算数の学習でプログラミングに挑戦しました。
本時はまず、事前の学習の復習から始めました。Scratch(※3)の「ステップゼロ_通学路を考えよう」を活用し、命令するプログラムの動き方や問題を解決するための命令の組合せ方の確認をしました。みんな、よく覚えていました。
※3 「Scratch(スクラッチ)」は、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のメディアラボが無償で公開しているプログラミング言語です。画面上に予め準
備されている複数の命令ブロックを組み合わせてプログラミングをすることができます。
Scratchのサイト https://scratch.mit.edu/studios/1168062
プログラムの動き方を確認した後に、教科書(大日本図書)巻末にある問題に挑戦しました。ここでは、迷路のスタートからゴールまでの道順を考えます。
教師は、あらかじめミライシードのオクリンクで、迷路のカードと命令用のカード(1マス進む、2マス進む、3マス進む、右を向く、左を向く)を作成し、準備しておきました。
児童は、まず、ゴールするまでの道順を、タブレット端末上で考え、2通り導き出しました。
次に、ゴールするまでの道順のプログラムについて、命令用のカードを組み合わせながら考えました。
その後、オクリンクで同じ道順のプログラミングをグルーピングし、どちら少ない手順で進められるかを検討しました。タブレットの画面を見せ合いながら、より簡潔な命令について考えました。
最後に、今日の学習の成果を確かめるために、学校図書「はじめよう プログラミング」を使って練習問題を行いました。ロボくん(キャラクター)に指示を出して火事から犬を助ける問題に挑戦して、全員が命令の順番について理解を深めることができました。
命令の順番を検討している様子 練習問題に取り組んでいる様子
※については、教育研修センター情報教育課が追記しました。
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今後も、受講された先生方の実践の様子についてお伝えしていきます。受講者の先生方の活躍に是非ご注目ください。