情報教育課新着情報

1. 令和3年度 産業教育(工業)研修講座

投稿日時: 2021/08/05
県内の工業系高等学校の先生方、IoTについて学ぶ

 工業系の授業を担当している県内11人の先生方が集まり、県立産業技術短期大学校において7月26日・27日に産業教育(工業)研修講座を実施しました。
 研修では、消しゴムほどの大きさのコンピュータであるシングルボードコンピュータ(今回使用:Raspberry Pi Zero)にカメラ、温湿度センサを組込み、撮影した写真と温度、湿度のデータを、クラウドを利用したアプリケーションに転送し、離れた場所のデータをリアルタイムでモニタリングする技術について学びました。
 この技術を利用すれば、不在時の訪問者を記録し、必要に応じて、スマートフォンで訪問者を確認したり、部屋に残してきたペットの様子を外出先から確認したり、部屋の温湿度をモニタリングし、状況に応じてエアコンを遠隔で作動させるといった、生活を便利にするシステムを創ることができます。
 受講者からは、「Raspberry Pi Zeroを使ったプログラミング制御を研修して、プログラミングについて苦手意識がありましたが、フロー作成で視覚的に組み立てることで容易に作成できることにとても驚きました。多少のプログラム知識は必要ですが、生徒たちにとってこのフローからプログラムを学ぶことは非常に有効だと思います。機械科を教えていますが、実習の一部に導入してもよいと思いました。」、「IoTに関する内容は今後の社会に大きく影響するため、授業を通して生徒に教えていきたいと思いました。」といった感想が寄せられました。
 工業系の高等学校では、我々の生活を豊かにしてくれる専門的な知識と技術を学ぶ、夢のある教育を受けることができます。そのような学校の生徒たちのために、先生方は積極的に研修に励んでいます。

プログラムを組込む受講者の様子

制作したシステム(左から、Raspberry Pi カメラ、温湿度センサ)