情報教育課
教育の情報化・第2回研究協議会を実施しました。
第1回研究協議会をオンラインで実施しました。
5月29日(金),教育の情報化に関する研究「児童生徒の情報活用能力を育み,発揮するためのICT活用の在り方」の第1回研究協議会が行われました。本研究は,令和2年4月から令和4年3月にかけて研究を行う2か年事業で,児童生徒の情報活用能力を育むとともに,主体的・対話的で深い学びの中で,その能力を発揮するためのツールとしてのICTを活用した授業実践について提案することを趣旨としています。1年次の初回となる今回は,講師に国立大学法人東京学芸大学准教授 高橋 純先生を迎え,県教育研修センターから委嘱された研究協力員(小学校3人,中学校3人,高等学校2人,特別支援学校2人の計10人)が大学や勤務校などそれぞれの場所からオンラインで参加する形式となりました。
午前の高橋准教授による講義「児童生徒の情報活用能力を育み,発揮するためのICT活用の在り方」では,これまでの研究で蓄積された豊富な実践事例を基に,情報活用能力の必要性と研究の意義について学びました。講義後には,研究協力員から「本校の児童生徒にどのようなアプローチができるのか,イメージがなかなかもてず,考えれば考えるほど分からなくなっていたが,講義から,自分に足りないのはシンキングサイクルだったと気付いた。どのような手順でじっくり考えていくのか,情報の収集→整理・分析→まとめ・表現を子供たちにより丁寧に指導できるよう,授業計画を組み立て,実践していきたい。」などの感想が寄せられました。
午後は,本研究の進め方について全体に概要説明を行った後,校種ごとに分散会を行い,情報活用能力を育むための授業実践に向けて,授業デザインを検討しました。
今回はオンライン会議という新たな形式での実施となりましたが,研究協力員からは「これからの研修や出張のスタイルも変わっていくのではないかと感じた。」などの感想があり,ICT活用に対する教師の意識改革にもつながる研究協議会となりました。校内研修支援訪問(神栖市)の様子が茨城新聞で紹介されました。
研究発表会「論理的思考力を育むためのICT活用の在り方」
12月25日(水),教育研修センター研究発表会「教育の情報化に関する研究」が開催されました。小・中学校,高等学校,特別支援学校や教育委員会,大学等を合わせ,計210名を超える先生方に参加いただき,たくさんの方と学びを共有できました。本研究の主題にある論理的思考力は,学習の基盤となる資質・能力とされ,教科等横断的な学習の中で育むことが目指されています。ICTの活用は,その思考を可視化しながら対話によって学びを深めることに役立てられます。参加者の先生方からは,「今日研修したことを学校で伝えていこうと思います。」といった言葉を複数いただきました。今後も,先生方と共に学び,先生方が求めるヒントを提供できる研究を進めていきます。
若手教員〔初任者〕研修講座(高等学校,商業)第13日
12月5日(木),県立鬼怒商業高等学校において,若手教員〔初任者〕研修講座(高等学校・商業)の授業参観を行いました。
6名の商業科初任者のうち,授業実践者となった初任者は,第1学年「簿記・商品有高帳の記帳」の授業を行い,他の初任者が参観者として授業を参観しました。また,鬼怒商業高等学校商業科教諭による「情報処理」の授業参観も行いました。参観後の研究協議では,初任者が行った「簿記」の授業について,学習指導上参考になった点や改善点,実務につながる簿記指導の在り方について,2つのグループに分かれて話し合いました。
実際に授業を行い改善点等を検討し合うことで,授業実践者,参観者それぞれの立場から,自身の学習指導を振り返る機会となり,学習指導において新たなアイデアを持ち帰ることのできる有意義な一日となりました。