情報教育課新着情報

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小学校段階におけるプログラミング教育研修講座

 7月30日、8月2日、8月3日に、「小学校段階におけるプログラミング教育研修講座を実施しました。この講座は、プログラミングを体験しながらプログラミング的思考を身に付けるための学習活動について理解を深めるとともに、小学校段階におけるプログラミング教育に関する知識と技術を習得し、指導力の向上を図ることを目的としています。
 「codey rockey®」を活用した演習・実習では、第5学年の社会科「わたしたちの生活と工業生産」において、自動運転車のプログラミングを行いました。「codey rockey」は、距離・色・光・音センサ等が搭載されているプログラミングロボットです。センサを使用して動きをコントロールしたり、プログラミングによって自由に走行させたりすることができます。受講者は、自動運転車に付け足すべき機能として、歩行者とコミュニケーションをとるプログラムを考えました。受講者からは、「本日の講義で、STEAM教育という言葉を初めて知りました。自動車をプログラミングする中で、市民がより安全に暮らせるにはどのようなシステムにすればいいのかを考えるなど教科横断的な学びになることが分かりました。」、「自動車の自動運転のときの学習の進め方、流し方について、とてもわかりやすかったので、当該学年の先生方にも伝えていきたい。」といった声が聞かれました。
 また、「toio®」を活用した演習・実習を行いました。「toio」は、カードを組み合わせてロボットの動きをプログラミングします。受講者同士で協力したり、お互いにプログラムを確認し合ったりしながら活動する姿が見られました。
 一日の研修を通して、「プログラミングを用いた授業作りについて、学習の目標に向かって、どのようなところでプログラミングを取り入れていけばよいのかすごく参考になりました。これからの授業では、学んだことを取り入れて、子どもたちの思考が深まるような学習指導をしていきたいです。」という意見が寄せられるなど、学んだことをこれからの授業に生かしていこうという考えをもった受講者が多く、とても充実した研修となりました。
 「codey rockey®」は、ケニス株式会社の登録商標です。
 「toio®」は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標です。

codey rockey」で、自動車の自動運転を考える


toio」で、ロボットの動きをプログラミング

令和3年度 産業教育(工業)研修講座

県内の工業系高等学校の先生方、IoTについて学ぶ

 工業系の授業を担当している県内11人の先生方が集まり、県立産業技術短期大学校において7月26日・27日に産業教育(工業)研修講座を実施しました。
 研修では、消しゴムほどの大きさのコンピュータであるシングルボードコンピュータ(今回使用:Raspberry Pi Zero)にカメラ、温湿度センサを組込み、撮影した写真と温度、湿度のデータを、クラウドを利用したアプリケーションに転送し、離れた場所のデータをリアルタイムでモニタリングする技術について学びました。
 この技術を利用すれば、不在時の訪問者を記録し、必要に応じて、スマートフォンで訪問者を確認したり、部屋に残してきたペットの様子を外出先から確認したり、部屋の温湿度をモニタリングし、状況に応じてエアコンを遠隔で作動させるといった、生活を便利にするシステムを創ることができます。
 受講者からは、「Raspberry Pi Zeroを使ったプログラミング制御を研修して、プログラミングについて苦手意識がありましたが、フロー作成で視覚的に組み立てることで容易に作成できることにとても驚きました。多少のプログラム知識は必要ですが、生徒たちにとってこのフローからプログラムを学ぶことは非常に有効だと思います。機械科を教えていますが、実習の一部に導入してもよいと思いました。」、「IoTに関する内容は今後の社会に大きく影響するため、授業を通して生徒に教えていきたいと思いました。」といった感想が寄せられました。
 工業系の高等学校では、我々の生活を豊かにしてくれる専門的な知識と技術を学ぶ、夢のある教育を受けることができます。そのような学校の生徒たちのために、先生方は積極的に研修に励んでいます。

プログラムを組込む受講者の様子

制作したシステム(左から、Raspberry Pi カメラ、温湿度センサ)

中堅教諭等〔前期〕資質向上研修講座(小学校)

 6月17日、6月24日、6月25日、7月2日に、「中堅教諭等〔前期〕資質向上研修講座

(小学校)第3日(情報教育分野)」を実施しました。この講座は、一人1台端末下におけ

る、ICTを活用した授業力を高めることを目的としています。

授業支援ソフト「ロイロノート・スクール®」を活用した演習・実習では、GIGAスクール構想の一歩先を行くICT機器を整えた「フューチャークラスルーム®」を活用しました。機器の更新が行われたこの研修室は、4面マルチスクリーン、ワイヤレス画像投影、レイアウトフリーデスク、一人1台のタブレット端末を備えています。今回はiPadと「ロイロノート・スクール®」を活用し、「知識構成型ジグソー法」を使った模擬授業を、受講者が児童役として体験する研修を行いました。

また、GoogleClassroomSKYMENU Classを活用した協働的な学習も体験しました。受講者同士の活発な意見交換が行われ、探究的な学びの授業デザインについて考えるよい機会となりました。受講者からは、「具体的な活用場面について悩むところも多かったので大変勉強になりました。」「初めてのロイロノートで不安でしたが、気付いたら子どもたちと同じで夢中になり、解き方を相談し合って学び合っていました。」等の感想が寄せられました。

学んだことを、これからの授業に生かしていこうという前向きな考えをもった受講者が多く、とても充実した研修となりました。

「フューチャークラスルーム®」は、(株)内田洋行の登録商標です。

「ロイロノート・スクール®」は、(株)LoiLoの登録商標です。
 
iPadとロイロノートを活用し、問題に取り組む     問題の解き方を、グループの中で説明
 
GoogleClassroomで、協働的な学習を体験    SKYMENU Classを活用した探究的な学びの演習


中堅教諭等〔前期〕資質向上研修講座(中学校)

  1112日,1119, 1127日に,「中堅教諭等〔前期〕資質向上研修講座(中学校)第4日(情報教育分野)」を実施しました。この講座は,中堅教諭として,自己の課題を明確にし,ICTを活用した授業力を高めることを目的としています。

 講義では,授業におけるICT活用について理解を深め,実際に授業等でICTを活用した実践発表を聴講することで,具体的なICT活用のイメージを持つことができました。
 演習・実習では,ウインドウズタブレットやiPad,実物投影機を活用し,授業でICTを活用する研修を行いました。ウインドウズタブレットを活用した演習では,SKYMENU Classやロイロノートを使って,生徒同士で学びを深める授業スタイルについて学びました。iPadを活用した実習では,Clipsを使って自分の持ち物を動画で紹介する活動に取り組み,グループで協力して情報を分かりやすく伝える動画を作成しました。実物投影機を活用した実習では,具体的な操作の仕方を学ぶとともに,拡大提示されたものから学習活動へとつなげていく授業の流れを考えました。

 学んだことを,これからの授業に生かしていこうという前向きな考えをもった先生方が多く,とても充実した研修となりました。

 

産業教育研修講座(農業)

 9月23日(水), 10月23日(金)の2日間,産業教育(農業)に関する専門的研修を通して,専門教育の今後の在り方と指導法への理解を深めるとともに,実践的な指導力の向上を図る目的で,産業教育研修講座(農業)を実施しました。
 第1日は,農業科の原則履修科目であり農業学習への導入を図る基礎的な科目である「農業と環境」について深く学びました。午前は,農林水産部農業政策課 吉井 孝一技佐より国及び本県の農業政策について,茨城大学 小松崎 将一教授より「農業と環境」の学習指導についてそれぞれ講義いただきました。午後には, 県立大子清流高等学校 菊池 天志先生,県立石岡第一高等学校 江幡 和士先生が「農業と環境」についての実践発表を行いました。
 第2日は,全国農業協同組合連合会茨城県本部での所外研修が行われました。午前の講義の後,隣接する株式会社茨城県中央食肉公社で食肉加工の現場を視察し,午後には食品加工実習としてソーセージの手作り体験を行いました。
 2日間の講義や実践発表,所外での研修から,受講者は,食と農を取り巻く環境について再確認し,その内容を,「農業と環境」の授業や,農産物利用の実習で生徒に伝えたいと意欲的でした。